東京都市大学 等々力中学校・高等学校同窓会

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大倉山高校からの先生紹介 その①佐野先生

 佐野守正先生を紹介致します。
 専門は書道です。教職に就かれて4年間は書道、国語、漢文を担当されていましたが、その後は書道だけになりました。
 漢文の授業で「レ点」の指導をされていた時に、生徒が先生の名前の読み方を発見したそうです。
 《正しきことを レ 守る レ の レ さ》さて皆さんお分かりになりましたか?
 雅号は「梨山」で、大学卒業後10年位に、師の故松井如流氏に依る命名です。
 意味は「梨の花は白く潔白で、山は厳しくそびえる」です。育った環境が似ている、という背景もあってつけられたそうです。  
 
 出身地は山梨県の東花輪です。東花輪は甲府から身延線で富士川沿いを上流に行った所にあります。
 地元の高校を卒業後大学に進学なさり、藤波先生との運命的な出会いが待っていたのです。
 大学入学直後から続けて出品なさっている展覧会は、上野美術館(現在は六本木の新国立美術館)と毎日書道展です。

 がっちり型の体形は、高校時代から続けていらっしゃる大好きなラグビーで鍛えられたものだそうです。
 グランドを縦横無尽に走り回る姿から「豆タンク」と言う仇名がついたようです。
 その他の趣味は旅行ですが、特に中国がお気に入りで7回行かれたそうです。
 そのうち3回が拓本採りです。拓本採りとは石碑に彫られた「書」を和紙に写し取るものです。石碑に薄い和紙をはり、紙の上から墨を浸み込ませて塗り、和紙をあてて擦ります。
 
 さて藤波先生との運命的な出会いに戻ります。
 出会うべきして出会ったと言えるものです。

 同じ山梨の出身地。同じ大学に入学し、同じ専門で更に同門(松書会という)。そして現在同じ職場で教職に就いておられるのは、唯の偶然でしょうか。それとも赤い糸で結ばれていたのでしょうか。
 現在お二人は毎日書道展の審査委員をなさっておられます。